『地域における公益活動』
~理事長 藤田久雄よりご挨拶~
私ども土佐厚生会は、昭和55年に社会福祉事業を担う民間組織として設立し、公営基盤の強化を図りながら、高齢者施設に始まり、指定医療機関等、地域に根ざした良質な福祉サービスを安定的に提供させていただくことを目的として事業の拡大を続けて参りました。現在では、県下3市1町に亘り、高齢者と障がい者の方々の複合施設として展開し、微力ながらも高知県内の福祉事業の一翼を担わさせていただいております。
なかでも、県北部の大豊町は人口が3500人を割り、高齢者が人口の半数以上を占めております。この為、身近な地域で必要なサービスを受けられないまま近隣都市部の施設を利用したり、転出を余儀なくされている方々が存在します。このような中山間地域は「限界集落」ともいわれ、利用者の希望が多種多様であると共に、他の市町村と比べ希望者が少ない為に障がい者や高齢者等に対するサービスの提供事業が成り立たないと言われてきました。土佐厚生会では、嶺北地域の様々な利用者ニーズに対応できる事業展開が必要と考え、自治体との協議を重ね、就労継続支援事業所「ファースト」を設置するなど、積極的な取り組みを進めて参りました。
今後におきましても、社会福祉法人の使命として、制度では対応できない、地域の様々な生活課題、福祉需要に先駆的に取り組み、社会のセーフティネットの役割を果たしながら、各地域への社会貢献に取り組んで参りたいと思います。
どうか皆様、今後ともご協力、ご支援を賜りますようお願い申しあげます。
社会福祉法人 土佐厚生会
理事長 藤田久雄